診療時の姿勢は水平位!
2020.10.29
(2020年10月29日更新)
こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。
現在ほとんどの歯科医院は患者さんを寝かせて診療しています。
しかし昔は患者さんは腰掛に座って診療する立位姿勢で診療していました。
これは誤飲を防止するのが主体だったのではないかと思います。
寝かせると物がのどに詰まりやすく、また心理的にも自由が効かなく、不安になってしまうのではと思いがちです。
治療中も歯科医師が体を患者さんに合わせて姿勢を変えて治療していました。
しかし、これでは特に上の歯を診るのにかなり苦労します。特に親知らずはまともに見えません。
スタッフも腰を痛めやすかったです。
そこで考えられたのが水平位診療です。
つまり患者さんが立位でなく寝て診療をする形です。
これですと、術者が患者さんのお口の奥まで楽に診ることができます。
患者さんもリラックスして診療が受けられます。
また、経験して分かることですが、意外に誤飲は少ないものです。舌がのどをふさぎ、あまり誤飲は起こりません。
しかし嚥下反射の強い患者さんもおられますので、我々スタッフは患者さんの顔色を見て誤飲の起こらないように気を付けております。
この水平位診療、スタッフにも負担がかかりにくいのです。
歯科医師の4割が腰痛持ちと言われる中、この水平位診療で姿勢をまっすぐにすることでこの腰痛をかなり防ぐことができるのです。
ただこれは原則なので、患者さんの体の状況によって変えることもあります。
妊娠中の方は胎児が妊婦さんの体を押さえるために姿勢を斜めにしています。
また腰痛のある方は状況に応じて姿勢を変えさせてもらっております。
一般の方でも場所によって顔の向きをかえさせてもらっています。
乳幼児の方は保護者の方の膝に水平にして診させていただいております。
もし、水平位で治療が困難になる方はお申し出ください。十分考慮して診させていただきます。
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