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歯磨き粉の成分ーこんなに多種多様のものが入っている!

2020.08.29

神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

 

今日は歯磨き粉についてお話しします。前に当院においてある歯磨き粉についてお話ししましたが、

今回は一般的な歯磨き粉についてお話しします。

歯磨き粉っていったい何なのと思われる方も多いと思います。

私が小さい頃は口の中をきれいにする石鹸みたいなものと想像していました。

でも外箱に書いてある成分表を見ると、体を洗う石鹸とは違う、いろいろな成分が入っていますね。

大きく分けて主成分と薬用成分とがあります。

 

  1. 主成分

(a)研磨剤:歯の表面をできるだけ傷つけずに歯についている汚れを落とします。リン酸水素カルシウム、水酸化アルミニウム、無水ケイ酸など。

(b)発泡剤:泡で歯磨き粉を拡散し、口の中全体に歯磨き粉を広げます。ラウリル酸ナトリウムなど。

(c)湿潤剤:歯磨き粉に湿り気を与えて使いやすくする材料です。ソルビトール、グリセリンなど。

(d)粘結剤:歯磨き粉の成分を結合しある程度ゲル状にするものです。カルボキシルメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウムなど。

(e)香味料:扱いやすいように味付け、香り付けします。サッカリンナトリウム、メントール、ミントなど。

(f)保存剤:すぐに変質しないようにするものです。パラベン、安息香酸ナトリウムなど。

 

 

2.薬用成分

(a)フッ化物:歯の表面の再石灰化促進、耐酸性向上。いわゆるフッ素による歯の表面の保護になります。フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムなど。

(b)抗炎症剤:歯肉炎、歯周炎の炎症の鎮静化をはかります。トラネキサム酸、εアミノカプロン酸、βグリチルリチン酸、オウバクエキスなど。

(c)殺菌剤:口の中には細菌が多いので、これを減らします。トリクロサン、ビオゾール(IPMP)、塩化セチルピリジニウムなど。

(d)知覚過敏:時に知覚過敏症が起こることがあるので、歯の神経に刺激を遮断し、伝わりにくくします。乳酸アルミニウム、硝酸カリウムなど。

(e) やにとり:歯に着く着色物の溶解促進。ポリエチレングリコールなど。

 

薬の名前は難しいものがありますので調べてみてください。(サボってすいません)

次回は年齢によってどのくらいの歯磨き剤を使ったらいいかお話しします。