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イソジンの使用法、注意点

2020.08.08

こんにちは。安城市の神谷歯科医院、院長の神谷繁彦です。

先般吉村大阪府知事がポビドンヨード(イソジン)について発言され、注目されています。薬局でも売り切れが続出しているという話を聞きます。

さて、今日は昨日に続きそのイソジンの使用法と注意点をお話したいと思います。

まずはイソジンの使用法です。

2-4ml1-2目盛)を水60ml(普通のコップ1/3程度)に薄めてイソジンうがい薬を作ります。

②口の中の汚れを取る為に20ml(およそ1/3程度)のうがい液を口に含んで強めにぶくぶくしてから吐き出します。

③同じように、20mlのうがい液をもう一度口に含み、上を向いて15秒ほどうがいします。

④最後に、残った20mlのうがい液を再び口に含んで上を向き、のどの奥までうがい液が届くように15秒程度うがいします。

続いて注意点についてです。

注意点は主に以下の3つが考えられます。

1.甲状腺疾患を持つ患者さんには使用できない

2.濃度が高すぎると粘膜を傷つける

3.ヨウ素アレルギーの方は使用を控える

イソジンにはヨウ素が含まれます。甲状腺疾患を持つ患者さんは、ヨウ素の代謝が変化している為、イソジンの使用を控えなければならない場合があります。

さらに、イソジンは濃度が高ければ良いわけではありません。どんな薬でも適性な濃度があり、その濃度で使用しなければ粘膜などを傷つけてしまいます。

 

イソジンには殺菌作用があり、歯科、口腔外科のほかに上気道炎に対する効果もありますが、正しく使わなければ逆効果にもなりかねません。

なお口腔内消毒や口腔ケアにはイソジン使用によるうがいでのウイルスや肺炎予防だけでなく、歯みがきなども重要となります。

コロナ禍で感染対策を気にされる方は、是非イソジンでのうがいだけでなく、口腔ケア(歯みがきの技術の向上、歯石取りなど)も徹底してみてはいかがでしょうか。