親知らずってなんで普通の歯医者では抜けないの?
2020.07.28
ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
安城市の神谷歯科医院、院長の神谷繁彦です。
今日も親知らずの抜歯について、さらに詳しくお話ししたいと思います。
先日も述べたように、親知らずは症状が有れば早めに抜く事をオススメしています。
しかし、抜くとなると、口腔外科のある大きな病院に紹介することがよくあります。
ただ、大きな病院に行った場合、半日待たされたあげく、抜歯日が数ヶ月先になることもあります。
今回はなぜ大きな病院に行って抜歯しなければならないことがあるかについてお話しします。
親知らず抜歯を大きな病院に紹介する理由は、大きく4つが考えられます。
1.親知らずは横向きに生えている場合が多い
2.顎の中に太い神経が通っている
3.周りには神経や血管がたくさん通っている
4.夜中に出血した時に対応が難しい
親知らずは他の歯に比べて、歯の生えている向きが真っ直ぐでない、また歯の根が曲がっていることが多々あるなどで、普通に抜歯することが困難になることがよくあります。
また、顎の中には唇の感覚を支配している太い神経(下歯槽神経)や血管が通っています。親知らずは、神経や血管に非常に近くなるため、抜歯直後は唇の痺れや出血が起きる可能性があります。その症状発現防止のため、または症状が起こった場合などで、特殊な薬や機器、処置が必要になるため、普通の歯科医院では対応困難となる事もあります。
また、親知らずの周りには、舌の神経や血管、筋肉などが数多く通っています。
抜歯後の出血は、主に麻酔が切れた後に生じる事が多いので、夜中に出血が起きた場合、歯科医院では対応困難になる事もあります。
よって親知らず抜歯は、特殊な治療が必要な場合が多いため、ケースによっては大きな病院に紹介させていただく場合があります。
親知らずが最近気になり出した方もおられると思います。
心配な方は是非一度健診に来られてはいかがでしょうか?
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