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定期健診の間隔―基本は4ヶ月(3か月)

2025.02.25

歯医者で定期健診を勧められたけれど、どのくらいの間隔がいいの?

間隔が4ヶ月と言われたけれで、なぜなの?

 

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

前回は再度定期歯科健診についてお話しさせていただきました。

再度申し上げますが、定期的な歯科健診は、単に虫歯や歯周病を早期発見するだけでなく、予防的なケアを受けることで、将来的な口腔トラブルを防ぐ重要な役割を果たします。

歯科健診の適切な間隔については、年齢やリスク要因によって推奨される間隔があります。今日はそのことについてお話しさせていただきます。

最近当院では、成人では4ヶ月に1回、小児(乳歯のある方)は3か月に1回の間隔でメンテナンスのご予約をお取りしています。この間隔は、多くの人々にとって口腔健康を維持するのに適切だとされています。しかし、個々の状況によって最適な間隔は変わってきます。

一昔前では成人は6か月で行っていましたが、それだと歯石の付いている期間が長くなりがちの傾向がありましたので、現在では4が月にしています。

 

4ヶ月(3ヶ月)という間隔が推奨される理由

 

  1. 歯周病の予防と管理

歯周病は、歯ぐきの炎症から進行する病気で、進行すると歯を支える骨を破壊し、最終的には歯の喪失につながります。この疾患は初期段階では症状があまり見られないため、自覚しにくいことが多いです。4ヶ月ごとの健診では、歯科衛生士が歯ぐきの状態をチェックし、歯周病の初期段階での発見ができます。また、クリーニングによって歯垢や歯石を除去し、歯周病の進行を防ぐことができます。

 

  1. むし歯の早期発見

むし歯は進行すると痛みを伴い、治療が必要になります。初期の虫歯は痛みがないことが多いため、気付かないうちに進行することがあります。4ヶ月ごとの健診では、むし歯の初期段階で発見できるため、小さな治療で済むことが多く、痛みや大きな治療を回避することが可能です。

 実際に4ヶ月にしたところ、むし歯の治療のうち、神経を取るケースが減ってきています。そして、その分軽いむし歯(プラスチックでむし歯を治す)が目立ってきています

 

  1. 口内を清潔に維持する

定期的な歯科健診では、専門的なクリーニングが行われます。これで自宅での歯磨きでは取り切れない歯石や歯垢を除去でき、口腔内を清潔に保つことができます。特に、歯石は硬くて歯ブラシでは取り除けないため、歯科医院でのクリーニングが重要です。

 

4. インプラントのメンテナンス

最近、インプラント(人工歯根)を入れておられる人にインプラントの周りから炎症が起きる症状(インプラント周囲炎)が目立ってきています。よってインプラント治療を受けた場合、定期的なチェックが重要です。4ヶ月ごとの健診では、インプラントの状態や周りの炎症の症状の確認が行われ、治療の進行を防ぎ、最適な状態で維持することができます。また、問題が発生した場合にも早期に対処することが可能です。

 

5.口腔がんの早期発見

口腔がんと言えば、昔堀ちえみさんが舌がんに罹患し、話題になりました。口腔がんは早期発見が治療の鍵となる疾患の一つです。4ヶ月ごとの健診では、口腔内の粘膜や舌、歯茎の異常をチェックし、口腔がんの兆候を早期に発見することが可能です。早期に発見することで、治療の成功率が大幅に向上します。

 

いかがでしょうか。私の診療所の周りに住んでおられる方はトヨタ関連の方が多く、事業所健診だけでは6か月になってしまうこともあろうかと思います。これをもう1回増やして定期健診、口の中のクリーニングを行うことをお勧めします。ただし、この推奨間隔はあくまで平均的な目安であり、個人の口腔状態や生活習慣によって調整が必要になることがあろうかと思います。詳細は受付でご相談ください。またいろいろな条件があろうかと思います。次回はそのあたりをお話ししようかと思います。