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新しく開発された被せ物、詰め物の材料「CADCAM]―保険適応になった!

2023.04.20

金属冠が値上がりして高くなった。もっと安い材料はないの?

安く白い歯にしてみたい!

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

むし歯になって詰め物をしなけれr場行けない、また被せなければいけないというとき、皆さんはどのような材料にしていたのでしょうか?

やはり白いものにしたいという願望がある人が多いと思います。

しかし、今まで歯の色に似せた詰め物と言えばコンポジットレジン(CR)、または硬質レジン、メタルボンドポーセレンジャケットクラウン(MB)ぐらいでした。

これらの材料はほとんどが築盛による修復でした。

CRは現在でも範囲の小さいむし歯の修復に使います。

硬質レジンは小臼歯部のかぶせ物に使用しますが、摩耗しやすい、割れやすいなどの欠点がありました。

MBは元が金属なだけに金属アレルギーの人には使いづらい材料です。おまけにポーセレンは茶碗に近似する材料で、割れやすい欠点があります。

 

最近開発された材料にCADCAMというものがあります。

これは「CAD」と「CAM」をあわせた名称なのです。

CADは「キャド」と読みます。Computer Aided Designの略で、コンピュータ支援による設計という意味を持ち、コンピュータ上で設計や製図を行うツールです。

CAM(キャム)とは、コンピュータ支援製造(英: Computer-aided manufacturing)の略語で、CADで作成された形状データをもとに、NCプログラム作成などの生産準備全般をコンピュータ上で行って物を作るシステムです。

歯科での実際は、材料は硬質レジンとセラミックの材料を合わせたもの(ハイブリッドセラミック)をCSADCAMシステムで削って形を作ります。

つまり、お口の中で型を取って模型を作り、その形を読み取って、3Dプリンターで形を作るものです。

またこのセラミックとプラスチックの混合する材料の割合は、作成部位によって割合が違っています。

金属の鋳造冠やインレ-のように1つ1つワックスを盛って作るより、データ化により管理や共有、修正、転用などが簡単に行えることがメリットです。

そして、コンピュータに計上のプログラムが入っているので非常に正確に作成してくれます。

そのため、我々歯科医がこの材料を合わせるのにあまり手がかかりません。

最初は2014年4月から小臼歯に保険導入がなされ、そして前歯にも適応となり、現在は条件付きながら第一大臼歯まで保険適用がされるようになってきました。

また金属アレルギーの方は全は適用となっています。

 

さて、このCADCAMには下記のような利点があります。

 

①.強度と耐久性が向上した

ハイブリッドセラミックは、プラスチックにセラミックの粉末が加わることで、レジンと比較すると強度と耐久性が増します。

また、ある程度柔軟性があり比較的割れにくいのが特徴です。

②.審美性が今までより良い。

比較的短期間で着色してしまうレジンに比べると、ハイブリッドセラミックは変色しにくい性質を持ちます。

また、色のバリエーションもあるので、レジンよりも天然の歯に近い色のクラウンやインレーを作製することができるでしょう。

 

③.対アレルギー性に優れる

材料はセラミックとプラスチックを混ぜた素材でできているので、金属アレルギーの心配はまずありません。

④.費用が金属冠より安い(2023年4月現在

ハイブリッドセラミックの価格は、100%陶器の素材でできたオールセラミックと比較すると安価に設定されています。

ただ、前にお話ししたように、ハイブリットセラミックにも混入割合に様々な種類があり、使用する部位により価格が変わります。

 

ハイブリッドセラミックの欠点

どんな場合でも利点があれば欠点もあります。ハイブリッドセラミックでも利点がある一方で、いくつかの欠点も存在します。

 

①.強度と耐久性は万全でな

ハイブリッドセラミックは、プラスチック素材を含んでいるため、オールセラミックに比べて強度や耐久性が劣ります。

より強い力が加わる奥歯には、強度不足となってしまうこともあるので注意が必要です。

特に歯ぎしり、噛みしめの癖のある方は注意が必要です。

②.持続的審美性にわずかに劣る

プラスチックの特性によりわずかながら水分を吸収するので、変色が起こることがあります。

また、オールセラミックと比べて透明感と色調の細かさで見劣りします。

③.いろいろな条件によって脱離しやすかったり、割れたりすることがある

丈夫と言っても冠にある程度の強度がないと割れやすいので、かみ合わせの面にある程度の厚み(クリアランス)を持たせることが必要になってきます。

また支台歯(元の入れる歯)に高さがないと、側壁(横の壁)の長さがないと脱離しやすくなります。

残念ながら金属冠と違って脱離をできるdファ家防ぐ形に作ることはできません。

接着剤の力に頼ることになります。

 

いかがでしょうか。

最近はロシアに関する国際情勢の悪化でパラジウムの値段が上がり、金属冠のほうが高くつくようになってきました。

審美性を狙いたい人は一度相談してみてください。