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デンタルフロスとは?

2023.01.13

歯ブラシだけではお口の中はきれいにならないの?

フロス(糸ようじ)って何?

新年おめでとうございます!安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

皆さんは歯磨きといえば当然歯ブラシを使用すると思います。

ところが、歯と歯の間など、歯ブラシだけではどうしても毛先が届きにくいところがあります。

それをカバーするのがフロス(糸ようじ)と、歯間ブラシなのです。

今回はそのうち、フロスについてお話ししようと思います。

 

この歯と歯の間ですが、この場所は歯ブラシの毛先が届きにくいためプラークが残りやすく、むし歯や歯周病が発生しやすいのです。

細いナイロン繊維(また歯その他の材料)からできているデンタルフロスを歯間部の清掃に使用すると、その部分のプラーク(歯垢)を効率よく取り除くことができます。

 

ただの糸に見えるデンタルフロスですが、よく見ると付加価値をつけたものや材質を工夫したものなど、数多くの種類があります。

糸の形状、成分について

  •  ワックスがコーティングされているタイプ

通常のデンタルフロスはこれが多いようです。

糸にコーティングがないと歯と歯の間の抵抗が強すぎて入りづらいため、滑りをよくするワックスがコーティングされています。

万能タイプなので、デンタルフロス選びに迷ったらこれを選べば間違いないでしょう。

  •  ワックスのないタイプ

ワックス付きは滑りがよくなる反面、歯垢の引っかかりが弱くなってしまい、プラークの除去率が悪くなってしまいます。

ワックスのないタイプだと、デンタルフロスを動かすと確実に歯垢や食べかすをキャッチすることができます。

しかしワックス無しのものは歯と歯の間に入れることが難しく、無理に入れることで歯ぐきを傷つけてしまったり、また詰め物や金属のすきまに引っかかって糸がちぎれたり詰め物がとれてしまうことがあります。

そのためワックスなしは、主に歯と歯の間があいていてワックス付きだとスカスカで歯垢や食べかすが残ってしまう人にお勧めです。

  •  その他

(a)機能が付加されたタイプ

デンタルフロスにミント味やホワイトニング効果を持たせたものがあります。

ミント味は歯磨き粉と同じく使用後に爽快感が味わえるので、定期的に使用するためのモチベーションを維持する効果が期待されます。

またホワイトニングの成分が染み込んだデンタルフロスもありますが、これだけで劇的に歯が白くなるということは期待できません。

(b)フロスの糸の形状

通常のタイプは細い糸を束ねて1本のデンタルフロスにしていますが、実際に1本でできたタイプもあります。

このタイプは横長のテープの形をしていてとても頑丈です。

フロスを歯と歯の間に通すとすぐ切れてしまうという人にオススメです。

 

デンタルフロスの形状による種類

デンタルフロスには、糸まきタイプとホルダータイプの2種類あります。

1.糸まきタイプのデンタルフロス

糸まきタイプのデンタルフロスでは、必要な長さを切り取り、指に絡めて操作し、歯と歯の間を清掃するタイプです。

糸まきタイプの使い方

1デンタルフロスを40cmくらいに切り、両手の中指に2~3回巻きつけ、15cmくらいの長さにしてピンと張ります。

 

2両手の親指と人差し指で糸をつかんで操作します。

 

3.使う部位に合わせ、歯と歯の間にゆっくり、小さくノコギリをひくようにしながら挿入します。

4コンタクトポイントを通過したら、歯肉の少し中まで(スッと入るところまで)デンタルフロスを挿入します。

 

5歯に巻きつけるようにして、歯の面を2~3回上下にこすってプラークを取り除きます。

歯に巻きつけるようにして、歯の面を2~3回上下にこすってプラークを取り除きます。

隣り合った前の歯と奥の歯の両方の面を同じように清掃します。

別の歯間部に使う時には、糸をずらして新しい部分で操作を繰り返します。

6取り出す時も、ゆっくり小さく動かしながら取り出します。

詰め物に引っかかるなどでうまく取り出せない時は、無理に取り出そうとせず、一方の指の糸を外して、外側に引き抜くようにしましょう。

ホルダータイプのデンタルフロス

ホルダーにフロスが取り付けられているもので、指での操作が難しい方や初めて使う方に適したタイプです。

ホルダータイプのものには、大別するとF字型とY字型の2種類があります。

 

F字型

糸のこのような形をしているものです。

前歯に使いやすい。

Y字型

先がY字のように分かれていて、その間にフロスが張ってあるものですぅ。

臼歯に使いやすい。

使用法

鏡で確認しながら歯と歯の間にデンタルフロスの糸の部分を当てます。

ゆっくりと小さくノコギリを引くようにしながら入れます。このとき、勢いよく入れると歯肉を傷付けてしまうので注意しましょう。

ゆっくりと小さくノコギリを引くようにしながら入れます。このとき、勢いよく入れると歯肉を傷付けてしまうので注意しましょう。

中まで入ったら、歯の面に沿わせて上下に動かしながら前と奥の歯の両方の面のプラークを取り除きます。

中まで入ったら、歯の面に沿わせて上下に動かしながら前と奥の歯の両方の面のプラークを取り除きます。

ゆっくりと小さく動かしながら取り出します。

ゆっくりと小さく動かしながら取り出します。

 

 

デンタルフロスを使うときの注意

使い方がわからない場合は、歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。

少なくても1日1回、歯みがき後に使うとよいでしょう。

鏡を見て、場所を確認しながら歯肉を傷つけないように使用しましょう。

糸が引っかかったり、ほつれたりする場合は、歯と歯の間にむし歯ができていたり、歯石がついていたりしている疑いがあります。

歯科医院で相談しましょう。

子どもでもむし歯予防のためにもデンタルフロスは必要です。

自分では上手に動かせない子どもさんには保護者がしてあげましょう。

 

いかがでしょうか。

たかがフロスと言えどもこれだけの種類があるのです。

自分で使いやすいタイプのフロスをためしてみてください。

また歯と歯の間のすき間が広すぎてしまう場合は、フロスが当たりにくいので、歯間ブラシを使いましょう。(次回に話します)