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定期歯科健診ー歯を長く保つために

2022.04.21

こんにちは。安城際の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

前回に引き続き歯科健診の話です。

皆さんは最初はお口に症状があって歯医者さんに通われたと思います。

人によって1,2回で終わる方もあれば、長い期間通院して、場合によっては半年以上かかって歯を治した方もおられると思います。

それで治療が終わった方はどんな気持ちでしょうか?

長かった、もう来院したくない、お口の中がキレイになった、このままでいたいなどと思われていると思います。中にはもう痛くなるのは嫌だなんて思われておられる方もあると思います。

 

 そこで歯医者さんの利用の仕方です。歯医者さんは歯が痛くなってから行くところと思っておられませんか?

実はそうではないんです!歯が痛くなくても通ったほうがいいのです!

歯の病気の特徴を考えれば一目瞭然です。むし歯は初期のころは痛みはありません。ましてや歯の神経を取った歯は大きなむし歯になっても痛みを感じません。

また歯周病は痛みを伴わずして進行する病気なのです。

 

話は変わりますが、人の歯は全部で何本あるかご存じですか?実は親しらずを除くと基本的には28本あるのです。

これが年を取るたびに残っている歯の数が減っていきます。

痛いとき、症状がある時だけ歯医者さんに通っている人の場合、通常は30代では平均約27本歯があるのが60代になると平均18.6本になっています。

この数字の差、つまり歯を失うのには理由があり、う蝕(むし歯)が原因の場合は32.4%、歯周病が原因の場合は41.8%もあるのです。この2つが原因で約7割の歯が失われているのです。

 しかしこれらの疾患は防ぐことができるのです。それはお口の「メンテナンス」なのです。それはなんと「歯磨き」なのです。しかし自分で行なうには汚れ(プラーク)は100%とることはかなりの困難があります。必ず磨き残しがあります。そしてその磨き残しは常に磨き残しとなって、時間を置くと「歯石」になります。それが歯周病の元になりうるのです。それだからこそ我々「プロ」のメンテナンスが必要なのです。(続く)