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歯の象牙質って何?

2021.01.13

(2021年1月13日)

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

 

歯の構造について皆さんはご存知ですか?

一番外側がエナメル質落ちって歯の一番硬いところです。前回お話しました。

その中に象牙質というのがあります。

 

まず決定的にエナメル質と違うのは中のたんぱく質などの有機成分がエナメル質よりずっと多いことです。

20%が有機物、10%が水分です。(エナメル質は4%です)

当然歯質は柔らかく、モースの硬度では5~6とされています。

もう一つ、象牙質には知覚があることです。

外側のエナメル質がなくなって、象牙質が露出すると、とたんに水にしみるようになります。

つまり、象牙質の中に神経が中に入っているのです。

その神経の入っているのが象牙細管という細い管なのです。

太さは0.8~2.2マイクロメートルです。

むし歯ができると、むし歯菌がこの管に入って神経を侵し始めることがよくあります。

 

また年齢とともに象牙質は厚くなっていきます。

そのため、70歳、80歳のころに歯の根の治療を行うときは歯の神経の管がかなり細くなっていますので、

器具を入れるのに苦労することがよくあります。

 

大事なのは象牙質をむし歯にしないことでしょう。

前に書いたようにエナメル質は硬いのですが、もろい一面があります。

エナメル質だけで歯を持たせようとすると、割れてしまいます。

その補強のために象牙質の裏打ちが必要なのです。

 

エナメル質も歯を保護するために大事なのですが、象牙質もエナメル質を長持ちさせるためにも必要なのです!