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歯科と水その2 災害時の歯科の水の使い方

2025.02.05

災害で水が使えなかったらお口の手入れはどうするの?

歯ブラシがない時のお口の手入れは?

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

 先日テレビを見ていたら、神戸淡路大地震や能登半島地震など、過去に1月に災害が多いということで、災害時の口腔ケアについてテレビで放映していました。災害時には、断水で水を使えなかったり、口腔ケア用品の不足、入れ歯を外す場所の環境が整っていないなどのリスクがあります。それにより口腔内の状態が悪化しやすい傾向があります。口の中が不衛生な状態が続くと、むし歯や歯周病、風邪やインフルエンザ等の感染症のリスクが高まります。

 特に高齢者の場合は、口腔内を清潔に保たないと、増殖した口腔内細菌により誤嚥性肺炎などの呼吸器感染症のリスクが増加することも考えられます。また、病気になってしまっても災害時は満足に治療を受けられる環境が整っていない可能性も高いです。災害時にお口の健康を心がけることは「命を守ること」につながるといっても過言ではありません。

 よって今回は災害時のためのお口の手入れについてお話ししようと思います。

 こういう災害時にお口の手入れで一番困るのは水がほとんど確保されないことと言われています。よって、災害が起きた時のお口のケアの方法をお話しします。

 

基本的な口腔ケアの方法

災害時は、断水などで水が十分に用意できないこともあります。たくさん水を使わなくても良い方法や水がない場合の口腔ケアなどについてご紹介します。

 

A【歯ブラシがある場合】

1.コップに少量の水を入れて歯ブラシをぬらし歯をみがく

2.歯ブラシが汚れたら、そのつどウェットティッシュなどで拭き取りを繰り返す

3.最後に残った水で2〜3回にわけうがいをする

《ポイント》歯磨き剤が手元にある場合は、少しだけ歯磨き剤を使いましょう。口内炎ができていたり、歯みがきをしていて出血がある場合は、うがい用の薬液(洗口液)を使うと効果があります。

B【歯ブラシがない場合】

食後に少量の水やお茶でぶくぶくうがいをします。タオルやハンカチ、ティッシュペーパーなどで歯の表面を擦って、できる限り汚れを取り除くとより効果的です。

うがいは、一度に多くの水を含んで吐き出して終わるよりも、少量ずつ水を口に含んで吐き出すことを繰り返した方が効果的で、より口の中の汚れを薄める効果が強くなります。

C【水が使えない場合】

災害時は徐いう水上が被害に合ったり水道管が壊れたりするなどで、断水することも多いのです。水が使えない場合は、液体歯磨きと歯ブラシがおすすめです。災害時の液体歯磨きは、口に含んで口内に行き渡らせ、そのまま歯磨きをしたら、その後のうがいは不要です。見た目が似ているものに洗口液がありますが、洗口液は歯磨きの後に使うものです。液体歯磨きではなく洗口液がある場合は、歯ブラシの後に洗口液を使ってぶくぶくうがいをしましょう。刺激の少ない子ども用も販売されています。

 

いかがでしょうか。普通ですとお口をゆすぐことができるのですが、災害時にはそれがかなわないことも多々あります。その場合無理やりお口をゆすがなくてもいいかと思います。水を節約することも念頭に置いていただければと思います。