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歯周病の治療方法についてー

2023.12.19

歯周病って何なの?

歯ぐきに炎症があるとなぜよくないの

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

歯周病、昔は歯槽膿漏と言っていました。歯ぐきから膿が出てくるからです。

でも、今はそのような症状があったら相当重症な歯周病です。歯が抜ける日は近いです!

そこまで歯周病をひどくしないために、今から、歯周病の治療方法についてご紹介します。歯周病の進行状態によって治療の方法は異なりますので、歯周病検査をきちんと行い、 適切な治療法を選択してきます。歯周病の治療手順はわかりにくいため、歯周病の進行段階にわけてご説明します。

 

初診と応急処置

日本では全体の8割の方が歯周病と言われています。

よって、患者様が来院した理由をお聞きし、お口全体の様子をお聞きします。

そして、歯科治療を始める前に配慮が必要な全身疾患や過去の既往症などをたずね、口腔内の状態を調べます。痛みをともなう出血、腫れなどは応急処置を行ない、患者様の辛い状況を一刻も早く改善します。

 

(A)医療面談(問診)

患者様のご希望や病状の背景となる生活習慣、家族の状況などをしっかりお聞きします。

次に行う検査とその診断結果を交えて、歯科医師による病状の説明や治療計画を説明し患者様の納得と了解を得るインフォームドコンセントを行ないます。

また検査も保険内でおこなえる場合は歯周基本検査で対応しますが、進行状況に応じて歯周精密検査をお薦めすることもあります。

 

B)治療前に必要な歯周病の検査

歯周病治療を行う前に下記のようないろいろな検査を行います

  • 歯周ポケット検査(歯周基本検査)。

最初はその歯の歯周ポケットの一番深いところを図り、記録します。

歯周病の検査は、一本一本の歯に対して行います。

この検査では、歯周病がどれくらい進行しているのかを調べます。すべての歯が同じ様に進行しませんので、そのために1本毎に検査をすることが大切です。

  • 歯肉出血

これは歯肉に炎症があると出血することで判定を行います。

炎症が強ければより出血しやすくなります。

  • 歯の動揺を検査

歯周病は骨が溶けてしまう(歯を支えている骨が吸収する)病気です。

歯の揺れ具合を調べることにより、どれくらい歯を支えている骨の吸収進行しているかを検査します。

 

  • レントゲン撮影

パノラマX線写真で全体を把握します。

局部的に診るためデンタルX線写真10枚を撮影することもあります。

歯槽骨の吸収状態、つまり歯の周りの骨がどれくらい溶けているかを目で確実に確認し、チェックします。

骨の状態の把握、歯根の状態、さらには被せ物の状態などを含め診ることができます。

⑤口腔内写真撮影

お口の中の歯と歯肉の状態を撮影し状態を確認いたします。これは術前と術中、術後を確認するのに使用します。

文字や数値で表現できない歯肉や咬合の状態などが判断できます。

また治療開始時の状態も残せ、治療が進むことを確認できるため患者さんの治療へのモチベーションを高めることにも繋がります。

 

  • 咬合検査

必要があれば、噛み合わせの問題を確認し、局部的にチカラが加わってダメージを与えていないか確認します

その他歯の模型を製作し、調整も検討することがあります。

 

(C)ブラッシング指導(プラークコントロール)

これがなかなか大変なのかもしれません。磨いたとうまく磨いたは違うからです。

そこでプラーク母と同じ射rぽをしているのでわかりにくいのです。

そこでプラークの付着状態を見るために視診や探針を用いた触診またはプラークを染め出し,歯磨きがうまくできないところを詳細なプラークチャートにプラークの付着状態を記入し評価します。

そしてうまく磨けないところを指導していきます。

これに2~4回かかる方もおられます。

4回ほどブラッシング指導を行えば、かなりの方がきれいに磨けるようになります。

 

 

(D)歯周精密検査

キレイにブラッシングができるようになったと判定した時に、歯周精密検査を行います。

精密検査の場合、ポケット測定は1つの歯の周囲を6箇所測っていきます。

表側で3か所、裏側で3か所測定します。

基本検査と同様に出血、動揺度も測っていきます。

 

 

(E)歯周初期治療

その後、歯周病初期治療に入ります。

SRP(スケーリング・ルートプレーニング)というのを行います。

これは歯や歯周ポケットに付着したプラークや歯石および汚れなどををキレイにする処置を行い、お口の中をキレイにします。

基本的にはすべての歯がそろった場合(28~32本)、全部で6回に分けておこないます。

行うときは多少の痛みを伴いますので、歯肉の麻酔を使います。

 

(F)再評価検査

すべての歯の歯周初期治療が終わったら、再評価検査を行います。

これは歯周精密検査と同様の検査です。

結果によってここでメンテナンスに移行するか、再度のSRP、または歯周外科を行うかどうか判定します。

 

この治療を一通り行うと期間として2~3か月かかります。

 

 

いかがでしょうか?

歯周病は第6の生活習慣病と言われています。

その習慣を改善していくのにやはりじかんがかかるものです。

歯周病の治療が長くて嫌になってしまう方もおられるかもしれませんが、必ず着地点があります。(メンテナンスを除く)

頑張って通ってもらえばと願っています。