歯医者さんは来院したらどんなことをしてくれるの？

歯医者さんに言ったら初日は治療してくれなかった。なぜ？

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

皆さん歯医者さんと言えば、痛みをすぐその場でとってくれる、不快症状をすぐに取り除いてくれるというのが目的で来院する人が多いですよね。

確かにそうですが、当院では症状が表から見えない、自覚処以上のない病気にも目を光らせています。

そのために特に当院に初めて来られた方は下記のようなステップを踏んで治療を行っております。

①初診受付

初めてご来院の方は、まず受付カウンターにお声をかけてください。

不在でしたら予期のベルを押してください。

そして保険証、医療福祉費受給者証、後期高齢者受給者証などをご提示下さい。

前に来院された方、お久しぶりのご来院の方は、お持ちであれば診察券もご提示ください。

②問診票記入

問診票の記入をお願い致します。

皆様の病状を知る上でとても大切な資料となりますので、できるだけ正確にお答えください。皆様の個人情報の守秘は厳守致します。

③初診時カウンセリング

診療前にトリートメントコーディネーター（治療の案内人）が予備的にお話しを伺います。

皆様の主訴や治療に対するご希望、問診票の内容などにつきご確認させて頂き、こちらで治療の大まかな手順を考えるときの参考にさせてもらいます。

④口腔内検査・口腔内写真撮影　エックス線（レントゲン）撮影

まず、歯科衛生士がも再度問診をし、症状の確認を行います。

そして、必要があれば（たいていそうですが）皆様の口腔内の写真の撮影（エックス線撮影）を行います。

治療前の状態を記録し、治療の計画を立てる上での資料とさせていただきます。

治療後との比較やメンテナンス状態を確認するのにも役立てます。

また、レントゲン写真撮影を行います。

全体の写真（パノラマ写真）を1枚、必要に応じてデンタルＸ線写真（部分的なもの）を撮影します。

歯周病の状態、歯列の状態、一本一本の歯の状態について詳しく診査・診断していきます。

⑤歯周病検査

歯周ポケット検査を行います。

日本では8割の方が歯周病と言われています。

プローブという歯周ポケットの深さを測定するツールを用いて歯周ポケットの深さ、歯肉の状態、出血の有無、骨の欠損の状態などを調べます。

歯周病の進行の程度を把握し、その後の治療計画を立案するための大切な検査です。チクッとする程度の痛みがあることがありますが、激痛にはなりませんのどご安心ください。

⑥担当衛生士の紹介

改めて、担当衛生士を紹介させて頂きます。

歯周病の初期治療やむし歯予防、定期メンテナンスなどを担当させて頂きます。

患者さんの口腔ケアと管理を責任持って担当させて頂きます。

初日はまずお口の中のクリーニングを行います。

⑦主訴の治療

ここまで終わって痛みや不快症状の除去などをおこないます。

とりあえず日常生活にできるだけ支障のないようにします。

⑧これからの治療計画策定

時間に余裕があればここでこれからの治療計画策定を行います。

治療順としてはとしては一般的には①抜歯→②歯の根の治療→③臼歯部の詰め物、被せ物→④前歯の詰め物、被せ物→⑤義歯へと進んでいきます。

歯周病があるときは③に入る前に歯周病の治療を行っていきます。

歯周病の治療の進め方は程度によって時間がかかることもあります。

いかがでしょうか。

最初の不快症状除去はともかく、場合によってはかなりの期間がかかることがあるかもしれません。

特に歯周病の治療はやり方によっても長期間かけなければいけないこともあります。

これについては後日お話ししたいと思います。