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目立たない白い(歯の色に近似した)被せ物

2023.04.12

被せ物で金属は目立つから使いたくない!

白い被せ物ってどんなものがあるの?

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

歯医者と言えば、最近は予防歯科が増加しています。それでもまだむし歯をなくすことは完全にできず、歯を削って詰め物で治したりします。

少々ならプラスチックを固めて歯の欠けたところに詰めるのですが、欠け方が大きいと型を取って詰め物を作って入れたり、または歯全部を覆って被せ物を入れたりしています。

 この被せる材料は保険では金属が白い詰め物、主流でしたが、いろいろな条件や歯によっては保険で白いものを希望する患者さんが増えてきました。

また金属アレルギーのある方も最近は増えています。

 

 そこで今回は白い詰め物、かぶせ物を紹介したいと思います。

①レジンジャケットクラウン

全面がレジン(プラスチック)のクラウンです。普通のレジンと硬質レジンとがあります。保険適用です。

ただ、材質的には弱く、すり減りに弱い、割れやすいなどの理由で、現在当院では紹介していません。

②(硬質)レジンインレー

硬質レジンの部分補修用のものです。

保険適用で、手軽に使用できますが、やはりレジンだけに欠点を持っており、変色しやすい、すり減りしやすいなどの欠点があります。

③レジン前装冠

金属の冠に硬質レジンを貼り付けたものです。場所によっては保険適用です。

条件が整えば架橋義歯(ブリッジ)の支台歯に使えます。

欠点としては表面がレジンであることで、長期間で色が変わりやすい、特に下の金属の色が溶出することがある。

一番の欠点は摩耗で舌の金属が見えてくることでしょう。

やはり元が金属なだけに金属アレルギーの方には使用しづらい材料です。

④メタルボンドポーセレンジャケットクラウン(MB)

金属冠の上にポーセレンを焼き付けた冠です。自費の材料になります。

材質がポーセレン(茶碗とほぼ近似の材料)だけに、すり減りに強く、変色しにくい、場合によっては天然の歯より変色しないというしっかりした材料です。

ただ硬い材料だけに、もろい性質もあり、石やアメなどを噛むと欠けることがあります。また歯ぎしりなどで欠けることもあります。

その他硬いことで歯周組織がダメージを受けることがあります。これは様子を見てこちらで噛み合わせの調整をすることでかなり防ぐことができます。

⑤(アルミナス)ポーセレンジャケットクラウン

前述のMB間の金属部分をなくして全材料がポーセレンのクラウンです。自費治療になります。

変色がなく、きれいに仕上がるのですが、材料が固く、もろいので、やはり石などの硬いものを噛むと割れることが多々あります。

⑥CADCAM冠、インレー

最近保険適用になった材料です。また後日お話ししたいと思います。

 

⑦E-Max

最近開発された材料です。自費の材料になります。

CADCAMに比べて歯の色のなじみが良好です。

ただかなりもろい面があり、割れやすい欠点があります。

 

⑧ジルコニアジャケットクラウン、インレー

これも最近開発された材料です。自費の取り扱いになります。

材料の性質としてはかなり硬く、天然市や金属とすり合わせた場合、相手の材料のほうがすり減ってしまうくらいのきぃおうどがあります。

またブリッジの材料としても使えます。

詳細はまた後日お話したいと思います。