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歯ブラシの選択法―いろいろあるが柔らかめを!

2022.12.25

歯ブラシはどんな種類があるの?

お口の状態をよくするにはどんな歯ブラシを使ったらいいの?

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

皆さんは歯ブラシはどんなものを選んでいるのでしょうか?

この歯ブラシの形状、とっても大切なのです。

弘法筆を選ばずと言いますが、歯ブラシに関してはそれは通じません。

自分に合った歯ブラシを選ぶことは正しい磨き方を覚えることと同じくらい大切です。まずは、どんな部分も磨きやすい歯ブラシの選び方を説明します。

 

 1、まずは歯ブラシの毛の硬さです。

歯ブラシの毛の硬さには、「かため」「ふつう」「やわらかめ」があります。

昔の歯磨きの考え方は「歯ぐきの抵抗力を高めて歯周病を予防する」でした。

よってはブラシの毛の硬さは少し硬めのもの、方法はローリング法(歯ブラシを回して歯ぐきに刺激を与え、歯茎の血流をよくするでした。

ところが1970年代にその考え方が一変します。

このころからは歯周病の予防にはマッサージから歯垢(プラーク)完全除去の考えに大きく変わりました。。

歯垢の除去のしやすさは一般的に「やわらかめ」>「普通」>「かため」の順であろうと思います。

 

ただ、歯垢が落としやすくなる分、歯ブラシで磨くほど、歯や歯ぐきが摩耗します。

毛の硬さが硬ければ、硬いほど歯や歯ぐきのすり減りは大きくなります。

一度すり減った歯や歯ぐきを再生することは困難です。

歯ブラシの硬さは、歯垢をきちんと落とすなら「やわらかめ」の歯ブラシがおすすめです。

「やわらかめ」は歯ぐきを傷付けにくく、また毛先がしなやかな分口に中の凹みまで毛先が入ってくれます。

特に歯ぐきが弱っている方、歯肉炎で出血しやすいという方にはおすすめです。

その分毛先貸しなりやすいので宇gふぉか仕方を細かくする必要があります。(スクラビング法)

また丁寧にきちんと時間をかけて磨くようにしましょう。

 

2.柄の形の選び方:突起が無いものを選びましょう

柄の形(持ち手)は基本的には、ストレートで突起のないものがおすすめです。

デザインよりも持ちやすさを重視して選びましょう。

実際に使用して、どんな角度でも持ちやすくきちんと力が入るものを選びましょう。

 

3.毛の材質の選び方:ナイロン、PBTがおすすめで

歯ブラシの毛の材質もいろいろありますが、一般的に多く販売されている透明なナイロン素材がおすすめです。

より良いものを使いたいという方には、ナイロン素材よりも耐久力のあるPBT毛材(ポリブチレンテレフタレート)のものがおすすめです。

時に歯ブラシの毛には動物の毛のものがあります。

動物の毛はナイロン素材に比べてコシが無いため、歯垢が落としにくいのです。

また、タンパク質でできているため、口腔内細菌が付着しやすく、不潔になりやすいのです。

 

4.ヘッドの選び方:小さいものを選びましょう

一般的に口に合う適正なサイズは、縦が植毛3列、横が2~2.5cmくらいのものと言われています。

ヘッドが大きすぎると、奥歯や細かい部分に毛先が届かせにくくなって磨き残しが多くなります。

よって、ヘッドの大きさは大きすきず、なるべく小さいものを選びましょう。

 

5.毛先の形、平らで太めのものが良いです

毛先が平らになっているものを選びましょう。

毛先が平らになっているほうが、圧力が均等にかかり、きちんと磨けるので、おすすめです。山切りカットのように、毛先の切り口はギザギザになっているものだと、万人にそのような形の歯ぐきに合う人は少ないので、かえって毛先が届きにくいことが多く、歯垢が除去しにくくなります。

毛の長さは1cmぐらいのがいいでしょう。短いとしなやかさに欠ける傾向があります。長いと奥の狭い場所に入りくいのです。

また、毛が密集していると、乾燥しにくくなり、不潔になりやすいのでよくありません。

以上の点を踏まえて歯ブラシを選ぶと良いです。

 

 いかがでしょうか。

以上まとめると下記のようになります

・毛の硬さは柔らか目のものを選びましょう。特に重度の歯周病の方は柔らかめを選びましょう。

・持ち手はどんな角度でもそこそこと力の入りやすいものを選びましょう。

・毛の材質はナイロン素材、PBT毛材のもので、ヘッドが小さめなものを選びましょう。

・毛の形は圧力が均一に掛かりやすい、毛先が平らなものを選びましょう。

・毛の長さは1cmぐらいのタイプがおすすめです。

どの歯ブラシがいいかは歯科衛生士にお問い合わせください。