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抜歯後の術後症状が出ないようにする。

2021.01.30

(2021年1月30日)

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

再度抜歯について触れたいと思います。

 

抜歯後の症状はやはり腫れ多いようです。

上顎の歯の抜歯はあまり腫れは出ません。

これは上の顎の骨が粗雑にできているからです。

逆に下顎の親知らずの抜歯では、周りが硬い骨で囲まれているため、

膿の逃げ道がなく、割合に腫れやすいようです。

また、やむを得ず骨を削っての抜歯は術後の反応性炎症も強く現れ、腫れやすいことが多いです。

当院ではそのような腫れをできるだけ抑えるためにいくつかの工夫をしております。

 

抜歯する場所が主訴でない場合はその日は歯を抜かない。

患者さんは心にダメージを負って来院してきています。

そこに本人の意図しないところをいきなり触られるのは精神的にダメージを負ってしまいます。

よって初日はいきなり抜歯するのではなく、治療計画を立てます。

 

腫れや痛みがあるときは抜かない。

例外もありますが、基本的に症状がある歯はその時は抜歯しません。

抜歯すると、その刺激でかえってその付近の組織の炎症が強くなって腫れてしまうことがあります。

薬である程度抑えてから抜歯します。

 

抜歯する時間の30分前に化膿止めを飲んでもらう。

薬を飲んでからす30分後が血中濃度が一番高いのです。

その時に抜歯を行うのが一番腫れは少ないのです。

 

抜歯の時間をかけないようにする。

抜歯にかかる時間と腫れとの間には密接な関係があり、手術時間が長いほど顕著な腫れが出現しやすいと報告されています。

レントゲン写真でその手間が8割方わかります。

 

抜歯した後に抜いたところに血液をたくさん残さない。

歯を抜いた後の場所に過度の血液を残すとそれが膿 になって中にたまり、腫れを起こすことがよくあります。

抜歯した後、当院ではアクリノールなどで傷口を洗うようにしており、

過度に血液がたまりません。

 

 

いかがでしょうか。

抜歯は急いで治療するのではなく、不快症状を取ること第一に考えております。

全体の中で抜歯の必要のある治療計画がある場合は、いつ抜くか考えてもらうといいかと思います。