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癒合歯(ゆごうし)って何?

2020.12.29

こんにちは。安城市の神生や歯科医院院長の神谷繁彦です。

今回は癒合歯についてお話します。

癒合歯は、その名のとおり2本の歯がくっついて、1本の歯のようになった状態を言います。  

癒合歯は、歯の機能としては問題ないのですが、

むし歯になりやすかったり、乳歯の場合だと、永久歯との生え代わりがうまくいかなかったりと、実は様々な問題を引き起こすきっかけとなりえます。

 

乳歯での発現率は約4%、永久歯では約0.3%見られます。

場所は下の前歯の真ん中から2番目(乳側切歯)と3番目(乳犬歯)、真ん中(乳中切歯。いわゆる前歯)と2番目の結合が多く見られます。

上の歯は真ん中と2番目の歯が結合している場合が多いです。

 

さて癒合歯が起こる原因は、胎児期に歯の卵が(歯胚)が作られるときに、隣の歯胚とくっついてしまうことが原因といわれています。

なぜそうなるのかははっきりとはわかっていません。

 

癒合歯になったとしても、歯の機能そのものは全く変わりありません。  

しかし、次のような事態が起こるリスクが高まります。

 

①むし歯になりやすい

癒合している歯は結合部がへこんで溝になっているため、そこにプラークや汚れが溜まりやすい状態です。

その溝をしっかりとフォローしないとむし歯になりやすくなります。

 

②永久歯が生えにくい

乳歯に生え変わる永久歯は、先に生える乳歯の存在を確認してから顎の中で形成されます。そのため、2本の乳歯が癒合していると「乳歯は1本」とみなされて、永久歯の芽も1本分しか作られず、1本欠如することがあります。

ちなみに癒合歯によって永久歯が足りなくなる確率は、50%弱とも言われています。

 

③歯の生え代わりが遅い

乳歯が永久歯に生え変わる際、乳歯の根が徐々に吸収されて自然に抜け落ち、その後から永久歯が生えてきます。

しかし癒合歯は根の吸収がうまく進まず、歯の交換期になっても自然に抜け落ちないことがあります。

 

④歯並びが悪くなる

癒合歯の乳歯が抜けた後に永久歯が2本生えてくる場合、歯が生えるスペースが狭いために、永久歯が曲がって萌出するなど、歯並びに影響を与えることがあります。

 

このようなことが起こらないように癒合歯が疑われたら早めに歯科医院にいくことです!  

それによりむし歯の管理をしっかりとしていく、レントゲンを撮って永久歯が先天的に欠如していないか、また位置の確認などができるのです!

そして様々なトラブルを少なくすることができます!!

仕上げ磨きの際に、これは癒合歯?と思ったらすぐご相談ください!