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ものをよく噛んで痩せる!

2020.10.03

こんにちは。

安城市の神谷歯科医院、院長の神谷繁彦です。

9月の後半から診療抑制(定期健診の延期)を解除しました。そうしたところ、今まで肥満だったのが少しやせて来院する方が多くなってきました。

そこで、今回は肥満と歯科の関係についてお話したいと思います。

 

歯周病と肥満の密接な関係もあるといわれています。

肥満が歯周病を悪化させることが様々な研究から明らかになってきています。

調査によって、特に病気のない20~59歳の成人で、BMI(肥満度)が高い人ほど歯周病にかかっている割合も高いことがわかりました。

BMIが20未満の人が歯周病にかかるリスクを1とすると、BMIが20~15未満では1.7倍、25~30未満では3.4倍にものぼります。

また、体脂肪率、ウエスト/ヒップ比いずれについても、その値が高いほど深い歯周ポケットを有している割合が高くなっていました。

つまり、肥満の人には歯周病の患者が多いのです。

逆に歯周病は肥満の原因にもなり得るのではないかと考えられています。

これはマウスの実験結果らでも出ています。

歯周病菌に付着しているものと同様の炎症物質を体内に入れると、体の中の肥満細胞がこれらの物質と反応し、肥満が起きるという報告もあります。という細胞があります。

 

これらのことを防止するためには、ゆっくりよく噛んで食べることと思います。

逆に早食いが肥満の原因になりうるのです。

これも近年の疫学調査により、早食いが肥満と密接な関連を持っていることが明らかになってきました。

早食いは短時間で食物を体の中に入れるので、よくものを噛んでいません。そして満腹中枢が働く前に必要以上の栄養を取ってしまうことが多いのです。

そうすると硬い食品を避けるようになり、ミネラル・ビタミン・食物繊維などの摂取量が低くなり、栄養摂取バランスの崩れにつながってくるのです。

 

できたら1口20回は噛んでください。それで栄養のバランスが取れ、過食防止につながるのです。

よくものを噛むためにも歯はきっちりと治しましょう。太っておられる方はこれで痩せることができるかもしれません。