保険でできる白い被せ物『CADCAM冠』
2020.09.05
こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。
「保険治療で白いかぶせ物ないかな?」
「銀歯目立つけど、セラミックは自費で高いし」
銀歯は嫌だけど、セラミックは高くて足踏みされる方は多いかと思います。
そんな悩みを解決する方法が、CADCAM冠(キャドカム冠)です。
CADCAM冠とは、ハイブリットレジンと呼ばれる、セラミックとプラスチックを合わせた歯に似せた白い素材でできた被せ物です。
作り方はコンピューターで模型の形を記憶させて専用の3Dプリンターで材料のブロック(インゴット)を削ります。
以前は保険適応外でしたが、最近は金属アレルギーの問題が出たり、金属材料の高騰化の問題が出たりするなどで、
金属を使わない治療(メタルフリー)の考え方が普及し、保険適応に入ってきました。
その前は前歯に関しては以前からレジン前装冠というのが保険適用であります。(今でも保険適応です。)
これは金属冠にプラスチックを張り付けたもので、やはり金属を使用しており、
また色の持ちはCADCAM冠に比べてよくありません。
CADCAM冠のメリットとデメリットを紹介します。
まずはメリットからです。
①金属アレルギーの心配がない
②見た目がそこそこ良い
③保険適応の白い被せ物なので、価格帯も抑えられる。
④見た目も素材も前装冠に比べて優れている材料である。
次にデメリットです。
①硬い物を食べると割れる可能性がある(昔のオールプラスチックの材料ほどではありませんが)
②場所が限定される(下記参照)
③噛み合わせの歯との隙間(被せ物の厚み)が十分に取れなければいけない(薄いと割れます)
④台になる歯の高さがある程度なければいけない。(高さがないと取れやすい)
③届を行った歯科医院でなければ作れない
素材の性質上、銀歯やジルコニア(硬いセラミック)に比べて割れやすいと言う特徴があります。
そして、現在の保険制度ではすべての歯に適応というわけではありません。(今まで小臼歯、及び一部の大臼歯に限られていましたが、9月より前歯が適応になりました。)
CADCAM冠を保険で作るには、施設の届けが必要になります。(当院ではすでに届を行っております)
いかがでしょうか?
CADCAM冠は前述した通り、最近保険適応となった被せ物です。
被せ物を作る際には、条件が合えば保険適応の白い被せ物であるCADCAM冠が良いかもしれません。
安城市の神谷歯科医院は、保険内でCADCAM冠も作成しております。
保険内で被せ物を作る際には、一度検討してみてはいかがでしょうか?
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