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歯周病は老化を促進?!各種臓器の障害を招く!

2025.02.11

歯周病があると老化が早まるの?

歯周病と老化って関係があるの?

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

 皆さんは、歯周病が進むと老化が進むことはご存じでしょうか?えっ、知らなかった?以下の話をお読みください。

 歯周病はついつい口の中のみの問題であると捉えられやすいですが、実は美容面においても問題があるのです。具体的には歯周病により歯と歯の間にすき間ができる、あるいは歯ぐきが下がってくることで、老けた印象を与えてしまいます。つまり、美容の大敵でもあるのです。

「目元」「肌」「口元」のうち、見た目の年齢に最も影響があるのは口元と言われています。ところが肌や体型からなりアンチエイジングが気になる方が多い半面、口元に関しては後回しになりがちです。

どうしても一見無関係に思える歯周病と見た目の老化ですが、実は大きな関係があります。

歯ぐきが下がり、歯が伸びた様に見えることで、年齢以上に老けた印象になります。歯ぐきが下がる原因としては、歯周病による歯肉退縮があります。歯肉が退縮すると、歯の根元にすき間ができてしまい、老けた印象を与える原因となります。

それだけではありません。歯周病はこれまで各臓器に悪影響を及ぼすことが報告されています。歯周病は口の中の問題だけでなく、動脈硬化や糖尿病、認知症などにも影響することが分かってきました。動脈硬化から心筋梗塞や脳梗塞など、命に関わる病気につながる可能性もあります。また、歯周病菌が原因で免疫力が低下し、老化が加速する恐れもあります。

さらに認知機能の低下が口腔内の衛生維持を困難にし、結果として歯周炎を招くのか、あるいは口腔環境の悪化が直接的に認知機能の低下を引き起こす報告もあります。まさに悪循環ですね。

 これは、歯周炎モデルマウスを用いて、認知機能の悪化、大腿骨の骨密度低下、特異的な筋力低下が生じることが明らかになってきました。特に骨密度については、歯周炎が軽度で罹患期間が短くても低下が認められ、歯周炎を治療しただけでは回復せず、積極的な骨密度回復のための治療が必要であることがわかってきました。

そのためにも歯周病治療においては、毎日のセルフケアが欠かせません。

いかがでしょうか。実は歯周病の原因である歯垢(プラーク)は、きちんと歯磨きをしているつもりでも、意外に残ってしまうものです。歯と歯ぐきのすき間にできた歯周ポケットの汚れは、セルフケアでの除去が難しいため、フロス(糸ようじ)や歯間ブラシを使い丁寧に取り除いていきましょう。歯垢が硬くなり歯石になると、自身で取り除くのが困難となるため、歯科医院を受診するようにしましょう

若々しさを保つためにも、老化の原因につながる歯周病は早めに治療しましょう。