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義歯にも寿命がある?!義歯は何年くらい使えますか?

2024.11.29

長い間だ使っていた義歯が割れた。義歯の寿命って何年?

入れ歯を作ったけれで、最近愛が悪くなってきた。どうしたらいい?

 

最近、当院で義歯(入れ歯)が自然に割れてバラバラになってしまう症例が2,3件連続して出てきました。いずれのケースも折れた、または割れて時間が立っていなかったので、再度接着剤(瞬間接着剤を使用しますが、水分に弱いのですぐに剥がれます)で接着し、なおかつ金属の補強戦を入れて再度バラバラにならぬようにしました。そして内側を合わせて内面をなじませてから、再度入れ歯を作成しました。

さて、義歯は作ってからどのくらい持つのでしょう?

入れ歯は使用するうちに噛み合わせが悪くなったり、装着時に違和感が出たりします。「一度作ればずっと使える」と思いがちですが、実際は人工歯がすり減ったりします。また義歯を支える顎の骨の生理的変化があります。骨には生理的な添加と吸収があり、数年たつと顎の骨の形が変わっていることもよくあります。また合わない義歯でも顎の骨の吸収があります。さらに歯がなくなった理由で歯周病でなくなった場合、骨の吸収が長期間にわたることもあります。

当然合わなくなった義歯は作り変える必要がありますが、入れ歯の耐用年数は使い方や入れ歯の素材などによって変わります。また、入れ歯自体が劣化しなくても、ほかの歯がぐらつく、抜ける、歯並びが変わる、骨吸収で歯茎が痩せるなど、口内環境が変化するため、入れ歯が合わなくなったり安定性が悪くなったりします。

このようなことから、入れ歯の寿命は4年から5年程度といわれています。

様子を見てみると、2~3年で裏打ちを行い、5年以上たった時に作り替えを行うという症例が多いです。」

 ただ、使用状況、その他の要因により、この年数はかなりの幅があります。

手入れを怠ったり、洗浄のときに落としたりといった理由で変形・破損すると寿命はさらに短くなります。また、口内環境が変わって5年よりも短い期間で入れ歯が使えなくなることもあります。例えば、金具を使って自然の歯と繋ぐ仕組みである入れ歯は、支えにする歯を削ると金具を安定して取り付けられなくなるため、作り直しが必要になるかもしれません。

入れ歯を長く使うには、入れ歯を正しく手入れ・管理すると同時に、むし歯や歯周病といった口内環境が変化する要因を作らないよう、口の中を清潔に保つことも重要となります。

 

ここで義歯の素材についてお話ししましょう。

保険適用の範囲内で作れる入れ歯は医療用プラスチックでできています。医療用プラスチックは自然の歯よりも柔らかく傷つき安い素材であるため、硬い食べ物を食べたり、噛み方に癖があったりすると傷がつきやすいという特徴があります。硬い食べ物を好んで食べる方の場合、短い期間で入れ歯が寿命になってしまうかもしれません。

保険適用外ではありますが、義歯の素材のうち、人工歯をプラスチックから陶材に変えると、硬いものを食べても傷がつきにくく、入れ歯を長く使うことができます。ただ調整がしにくい欠点があります。

 その他金属床というのもあります。特徴は入れ歯の端が薄くでき、違和感が少ない、熱伝導がいいのでなじみやすいという長所がありますが、長期間使っていて顎と合わなくなってきた場合、裏側を合わせるのが困難になるという欠点があります。

 その他、部分義歯の場合、通常羽に金属を使いうますが、自費の義歯の中にはばねにプラスチックを使用するのもあります。

 義歯に関してはいろいろな形、方法がありますのでご相談ください。