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痛くない歯科の麻酔その2—まだまだ痛みを抑える方法がある!

2024.03.13

歯科の麻酔をやったけれどまだ効きが悪いです。どうしたらいいですか?

もっと効きのいい歯科麻酔はあるの?

こんにちは安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

前回は基本的な歯科の麻酔についてお話ししました。

今回は麻酔の痛みを少なくする続きの話をします。

 

3、できるだけ細い針を使う。

現在当院では通常33G(外径0.20mm)いう太さの注射針を使用しております(直径0.26mm)。ただ、針が細くて短いこともあり、場所によっては30G(外径0.30mm)という太さの注射針を使うこともあります。この極細の注射針は人間の痛いと感じる「痛点」の間隔よりも細いため、痛みを感じづらいというメリットがあります。

最近、35G(外径0.15mm)という太さの注射針も出ているようですが、あまり内径が小さいと麻酔の液が通りにくく、麻酔操作に時間がかかりすぎるという欠点もあります。

要は表面麻酔と極細注射針の合わせ技で「針が皮膚に入る瞬間」の痛みを激減することができるのです。

 

4、電動麻酔器を使用する(麻酔の注入速度を遅くする)

麻酔を注入する際の注入圧が強い、または早いと痛みを感じます。

できるだけゆっくり注入するほうが痛くないのですが、超極細の注射針では圧力のコントロールが難しいのです。

そこで電動麻酔器が出てきました。

私は麻酔の速度を遅くするのを勉強しようと思い、電動麻酔注射器から注射速度を学ぶつもりでこの機械を購入したのですが、結局手用注射器に戻ることはなく、もっぱらこの電動麻酔注射器(オーラスター)に頼っています。

この電動の機械は、単純な注入速度だけでなく、麻酔注入の強弱調整や注入速度を徐々に早めるといった機能もついています。

これを使うと患者さんは痛みが少なく、歯科医師が無理な力をいれなくても注入をコントロールすることができます。

 

 

5,痛くないところから注射針を入れる

麻酔の痛みを和らげる方法として、神経終末である痛点が少ないところから注射針を入れる方法があります。

口の中は痛点の多い場所と少ない場所があり、どこから入れれば痛みが少なく、効果が得られるかを考えながら注射針を入れるのです。

口の中で一番痛点が少ないのは①歯肉と頬の境の場所です。歯肉頬移行部と言います。その次に痛みが少ないのは②付着歯肉と言われる歯ぐきの組織の動きにくい所で、一番痛い場所は歯と歯の間の③歯間乳頭と呼ばれるところです。

歯周病の歯石取りなどで麻酔を使わざるを得ないときにこの歯間乳頭に注射針を入れざるを得ないときは、感覚の鈍い部分から麻酔を入れ、最後に敏感なところに注射針を入れるなどして、工夫をしています。

 

いかがでしょうか。

今回は歯医者さんでの無痛麻酔・麻酔の痛みを少しでも感じにくくする方法をご紹介しました。

また歯科麻酔は、いわば治療の準備ですから、できるだけ患者にリラックスして受けていただくことが大切です。

麻酔注射のタイミングを、患者の呼吸に併せることで身体へのストレスを減らし、結果として痛みの軽減につながるという歯科医院もあります。

うまくリラックスできると、全く痛みを感じずの麻酔をかけることができます。

先日も丁寧に麻酔をしてもらえるので、治療中はほとんど痛みを感じなかったですというお褒めの言葉をいただきました。技術もさることながら、その時の心理状態がリラックスできたからと思います。

麻酔の注入が怖いと思われる方は、事前に歯医者さんに気軽に相談してみてください。