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歯間ブラシ、フロスを大いに使おう!—実は先に使う

2024.02.26

最近薬局に歯間ブラシがたくさん置いてあっるけれどしっかり使うべきなの?

歯間ブラシとフロス、どっちを使ったらいいの?

 

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

毎日、時間をかけて歯を磨いているのにむし歯になる、歯磨きすると歯肉から出血する、歯周病かもしれない、などのお悩みはないでしょうか?

もしかすると、歯磨きの際に、十分に食渣(食べかす)やプラーク(歯垢)の除去ができていないのかもしれません。

今回は、歯ブラシの他に、お口の健康維持に効果的なオーラルケアグッズについてご説明いたします。

 

まだ歯ブラシだけですか?

スーパーやドラッグストアには、歯ブラシを始め、様々なお口の清掃道具が売られています。

デンタルリンスや、歯間ブラシ、デンタルフロス(糸ようじ)、タフトブラシ、舌ブラシなど、見かけたことがあるのではないでしょうか。

毎日の歯磨きに、歯ブラシ+αとして、オーラルケアグッズを使う方が増えてきていることは、歯医者としてうれしい限りです。

その中で、プラークの除去に優れる歯間ブラシと、デンタルフロスについてご紹介いたします。

 

 

歯間ブラシもデンタルフロスも、歯垢の除去に適しています。

歯ブラシだけでは小さな隙間や、歯周ポケットの中は取り残すことが多いですが、これさの道具を使用すると、このような場所までしっかり清掃できます。

しかし、歯ブラシの他のオーラルケアグッズを使うとなると、それぞれの器具の選び方や、動かし方があり、それを誤ると、歯肉を傷つけたり、歯磨きに時間がかかったりし、俣道具の種類が増えることで取り扱いが煩雑になって、3日坊主になってしまうことがあります。

当院でもこれらの道具の使い方を説明するなどの歯磨き指導を行っています。

歯ブラシの選び方や動かし方の他、歯間ブラシやデンタルフロスなど、患者様のお口の状態にあったオーラルケアのご提案や、使用方法をお伝えしています。

 

歯間ブラシと、デンタルフロスのどちらがよい?

歯間ブラシにはサイズがあり、メーカーにもよりますが、4SサイズからLサイズまで、様々な太さのものが販売されています。

適したものを使用しないと、歯間歯肉を傷つけてしまって歯肉退縮を引き起こしたり、また逆にプラークの除去能率が下がり、うまく汚れが取れないこともあります。

歯と歯の間に歯肉が詰まっている場合には歯間ブラシがうまく入らないこともあり、その場合にはデンタルフロスを使用することをお勧めします。

 

歯間ブラシやデンタルフロスは歯ブラシより先に使ったほうがいい。

 

実は米国歯周病学会誌で「フロスは歯磨きの前に行うことが最も効果的に歯垢を除去する理想的な順序である」という研究結果が報告されています。

なぜなら、歯ブラシでクリーニングすると、歯と歯の間の汚れが取り切れていません。

そこにフッ化物などのいろいろな成分の入った歯磨剤を付けても、汚れの取れていない場所にその成分が効いてこないからです。

先に歯間部の汚れをこれらの道具で取り除いてから磨くことで、歯ブラシにつけた歯磨き粉の有効成分(フッ素など)を歯間部にも行き渡らせることができるのです。

道具の多い口腔清掃用具で、これらの道具を先に使用することで、歯磨きの後フロスを使うのを忘れていた!ということも防げそうですね。

 

いかがでしょうか。

むし歯も歯と歯の間にできる事がかなり多く、また見つけにくいものです。

毎日使う事でむし歯の早期発見にもつながります。