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マスクと口の状態の関係、特に口臭について

2021.11.08

『マスクをつけると口臭が出る!』

『外出したら必ずマスクをつけなければいけないの?』

こんにちは。安城市に神谷歯科医院、院長の神谷繁彦です。

最近新型コロナ感染症の影響で、市中の方々はみなマスクをつけるようになりました。

これが日本で新型コロナ感染症の感染者を減らすことになったと言われています。

現にヨーロッパではマスクを外して生活する習慣に戻っており、マスク着用率が低い国ほど新型コロナ感染症の感染者数が多いのです。

日本人は律儀な国民性があるように思います。マスクをつけるといったらみなマスクを着けています。

 

実はこのマスクをつけること、これがお口の中に大きな影響を与えているのです。

日常的なマスク着用や、外出自粛・在宅勤務で人と会う機会が減ると、口元や舌を動かさなくなることで唾液分泌が減少する傾向に変わります。

また、マスクの中では口元の筋肉が緩み、口呼吸になることで口腔乾燥につながります。

これらのことにより、口の中の唾液が粘り、口臭につながるのではないかと思うのです。

唾液には口の中を清潔に保つ働きがあります。

しかし唾液が減ると、唾液の本来持っている自浄作用が損なわれ口内の菌が繁殖しやすくなり、むし歯や歯周病など口腔感染症を引き起こす一因となります。

唾液は口臭予防に大切なものです。

口の中を洗い流す作用、細菌の増殖を抑える作用、口の中の粘膜を保護する作用などがあります。

唾液の分泌が少なくなると口の中が不潔にむし歯や歯槽膿漏になったり、口の中が乾燥して口臭が強くなったりしやすくなります。

また、ストレスの蓄積も唾液減少の原因となります。口臭や口の乾き、口内炎などの症状も、唾液の減少と関係するものです。

 

いかがでしょうか。

口臭は他人を不快な気持ちにさせます。

他人だけでなく、自分の口の中の健康度が低下してきます。

その一端がマスクをつけていることも関係してきます。

なかなかマスクを外すことには難しさがありますが、口の中を健康に保つにはTPOに応じてどこかでマスクを一時的に外してみてはいかがでしょうか。

もちろん感染しやすい場所でのマスク着用は必須ですが。