昔はこんな抜歯もやった!開業30年の経験!
2021.05.17
こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。
開業30年たつといろいろな経験をするものです。
今日はその中で印象に残った治療のお話です。
とある日、むし歯で歯が折れて歯の根だけ残った患者さんが来られました。
お話を聞くと、昔歯の根の治療をして冠をかぶせて、かなりの年数がたっていたとのこと。。
お口の中を見てみると、上の6歳臼歯が歯の上の部分から折れて残根状態になっていました。。
これは抜歯しかないと、さっそく抜歯治療に取りかかりました。
ただしこの歯は気を付けなければいけないことがあります。
6歳臼歯(第一大臼歯)は通常は歯の根が3つあります。
特に一番気を付けなければいけないのが内側の根で、花の副鼻腔の上顎洞という空洞に接していることがよくあります。
残根状態で安易に力をかける歯の根が上顎洞に入ってしまいます。
根を残したままですと、副鼻腔炎になり、鼻まで影響を残してしまいます。
で、この時はやってしまいました。
すぐには炎症は出ないので、やり方を考えて、日を替え、歯を抜いた部分を大きく削り、副鼻腔に生理食塩水満たして吸引器で吸ったところ、見事に取り出すことができました。
普通でしたら病院歯科へ送って治療依頼をするところですが、自院でここまでの処置ができたのです。
取れた時はうれしかったですね。
いかがでしょうか。
初めに申し上げましたが、,開業30年、いろいろな経験をしてきました。
かなりのところまで治療をカバーするようにしておりますが、無理はしないように心がけております。
歯のことで何かありましたらお気軽にご相談ください。
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