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親からの食べ物の口移し(フードキス)は厳禁!

2021.04.05

『親からの口移しで子どもにたべものをあげてはいけないの?』

『口移しで食べ物をあげるとむし歯、歯周病になるの?』

 

こんにちは。安城市の神谷歯科医院、院長の神谷繁彦です。

先日歯周病についてお話ししました。

そこで体の中でお口が一番細菌の数が多いと述べました。

じゃあ、この細菌はどこから来たのでしょうか?

 

実は生まれてくるときにのお母さんの産道から移るのです! 

産道の中でも膣が細菌の数が多いのです。

これにいろいろな食べ物の中に入っている細菌が加わるので、一番細菌の数が多くなってしまうのです。

 

そこで小さいお子さんへの食事の与え方の方法です。

昔から離乳食を口移しで赤ちゃんに与える習慣は世界中で行われていました。

これをフードキスといいます。

噛んで軟らかくなった食べ物は、乳児にも食べやすく、

また口移しで確実に乳児の口におさめることができるので便利でした。

 

しかしこれは大きなデメリットがあるのです!

お父さんやお母さんのさんのお口の中はお子さんよりより多くの細菌がいます。

お母さんやお父さんからお子さまへ、軟らかくかみ砕いた食べ物を口移しで与えることや、

同じスプーン、はしを使って食事を与えることで、

食べ物と一緒にむし歯菌などの病原菌も移してしまい、お子さまがむし歯になったり、お口の中がむし歯になりやすい状態になったりします。

また歯周病菌も一緒にくっついてお子さんの口の中に入ってきます。

もともと赤ちゃんの口の中には、むし歯菌や歯周病菌はいません。

よってこれで菌が移ってしまい、むし歯になりやすかったり、将来歯周病がひどくなってしまう可能性があります。。

 

現在はさまざまな食材を使って、乳児の咀嚼(そしゃく)能力にあった離乳食をつくることが出来るようになり、再販されています。

よって、口移しで食べ物をあげる利点はなくなり、害が言われるようになりました。

また大人が口の中で噛むうちに、食べ物のうまみの成分が飲みこまれて少なくなってしまうという意見もあります。

 

いかがでしょうか。  

もう、フードキスをする時代は終わりました。

おじいさん、おばあさんには、こうした理由を説明したうえで、スプーンなどで孫に離乳食をあげるのを手伝ってもらいましょう